(激PUSH盤) It Prevails / Stroma (2011)



一言レビュー「叙情派ハードコアという音の彼らが見つけた一つの到達点」

Genre: New School/Post Hardcore/Emotinal
For Fans of: Life In Your Way, For The Fallen Dreams, Hundredth.
Country: Oregon, US.
Label: Mediaskare

1. Holes
2. The Task
3. Cage With Gold Bars
4. Shine Through
5. Artisan
6. Holding On
7. What You've Been Searching For
8. Something More
9. Break Away
10. Open Wide
11. Luxury
12. Stroma (Pushing One's Self)

Myspace


The Task



やべええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!
とテンションがマックスに到達してしまいそうな完璧とも言える出来なIt Prevailsの3rdアルバム。今作は前作よりもメロディ導入部が多く、聴きやすさがアップしてます。それで切れ味やエモーショナル度合いが低くなったかと言えば・・・否!よりエモーショナルになっています。

あざと過ぎずに効果的なタイミングでメロパート入れることにより、その前後のシャウトパートがしっかりと切れ味が増してるんですよね。何よりそのメロディが素晴らしく綺麗で素晴らしい。スクリーモと同じじゃんって話になりそうなんですが・・・僕が思うに、スクリーモはどちらかというと即効性的な快感を求める傾向にある気がして、切れ味の類がナイフとかでザクザク切る感じ。スパッと切れるんです。このバンドの場合、「鉈」で叩きつける切れ味。斬るというより叩く、しかも泣きながら(笑)それで、じわじわ痛くなってくる感じ。その違いですね。全く意味不明ですね。

Artisan



前作よりも疾走感も増してる気がします。更にヘヴィネスもしっかりあって・・・それでいて聴き疲れのないバランス。ミキシングもあるでしょうが、恐らくメロパートが間にあるのも大きいんでしょうね。元々シャウトとエモーショナルな楽器陣のサウンドの絡みが人気だったバンド故に、こういうメロディパートがガッツリ入ったりすると「う~んちょっとな~」って感じにもなりそうですけど。僕個人としては凄くすんなりメロディを入れれてるので、問題なく聞けます。前作とやや比較する土台が違う気がするので、そこら辺の評価の差は好みの問題になってくると思いますけど。どちらも名盤であることは間違いない気がします。

Break Away


シャウトでエモーションを表現していた彼らが、メロディパートにエモーショナルを見出したのはどういう意志だったのかはわかりません。しかし彼らにとっての現時点でのIt Prevailsのサウンドの完成形は「コレ」なのだと思います。「名作」と取るか「駄作」は正しく聞き手に委ねられるのかもしれませんが、彼らの見出した叙情派の一つの到達点としてこの作品は高く評価できるんじゃないかと勝手に思ってます。スペーシーなサウンドになったとも言える今作で、かなりシーンを代表する風格が出てきたんじゃないかと思いますし。

後今作はMediaskareからのリリースとなっていますが、同じMediaskareのHundredthが9/27に新作"Let Go"をリリースするそうです。これもまた楽しみですね。

Live Today





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