(激PUSH盤) Blink-182 / Neighborhoods (2011)



一言レビュー「こんなにも胸踊る作品は久しぶりでした。」

Genre: Punk/Pop Punk/Rock
For Fans of: Descendents, Sum41, New Found Glory.  
Country: California, US.
Label: Universal International

1. Ghost on the Dance Floor
2. Natives
3. Up All Night
4. After Midnight
5. Snake Charmer
6. Heart's All Gone (Interlude)
7. Heart's All Gone
8. Wishing Well
9. Kaleidoscope
10. This is Home
11. MH 4.18.2011
12. Love is Dangerous
13. Fighting The Gravity
14. Even if She Falls

Myspace

Ghost on the Dance Floor


1曲目のドラムで胸のドキドキが止まりませんでした。かつてこんな気持ちで1曲目を聴いたことはあっただろうか?楽しみにしていたバンドの新作はあれど、ここまでリリース日を待ち望み、CDのパッケージを空ける手が震え、ドキドキしながらプレイボタンを押す事はあっただろうか?いつもなら届いたら直ぐパソコンに入れてiPodに入れるんですが、今回はまず最初にコンポで朝から爆音でかけるという隣人に迷惑極まりない行為をしてしまいました。

こんなドキドキ、こんな迷惑な行為、ドキドキしてうずくまりながら聞いている感じ・・・まるで初めてパンクに触れた中学時代に戻ったみたいに・・・

彼らが帰ってきれくれた嬉しさや、そういうドキドキでいっぱいで最初は全く冷静になって聞くことが出来ずにニヤニヤしっぱなしでした。まぁそういう思い出補正や感情移入が過ぎた評価も含めてレビューしてもイイですよね。いつも冷静にレビューしてるつもりもないですし。

Hearts All Gone


"Ghost on the Dance Floor"はもうイントロでワクワクしかしないです。トム歯切れの良いギターリフに、トラヴィスの心踊るドラム、そして8ビートで刻むマークのベースが同時に鳴っているのを聴いて、彼らが帰ってきてくれたんだ!と只々喜びしか無いです。そういう補正もあってか一番好きな曲。
"Natives"はM+M'sか?と期待させるイントロで始まるナンバー。いやまぁあんなに速くはないですけど。
"Up All Night"は、先行シングルとして既に出回っていた曲。もうお馬鹿じゃない新生Blinkを予感させる、地に足ついたロッキンな雰囲気を感じさせました。曲の展開が好き。
"After Midnight"はちょっとテンポを落として、ここで一休憩って感じ。夜に聴くと胸にグッときそうなエモーショナルなアルペジオが気持ち良い。
"Snake Charmer"のような何処かエクスペリメンタルな雰囲気の曲も、新しい試みかも?TransplantsやAngles & Airwavesをサイドプロジェクトに持つ彼ららしいアレンジではあります。
スペーシーな"Heart's All Gone (Interlude)"で次の曲への期待感を膨らませ、予想を裏切るように"Heart's All Gone"は初期を彷彿とさせる疾走感溢れるナンバーと、色々やってくれますね。

"Wishing Well"は、後期Blink182お得意の絶妙なエモーショナル具合と疾走感で最高!
"Kaleidoscope"はイントロのギターから、「いつもと違うぞ?」と思わせる曲。
"This is Home"はヒット作「Enema Of The State (2000)」に収録されていてもおかしくないポップパンクな感じ。裏で入る印象的なシンセが気持ち良い!
"MH 4.18.2011"はストレートなパンクナンバーなんだなと分かるシンプルなリフから入り、マークが歌うサビ部分に入った時にはテンションMAXになってしまうフックのあるナンバー。
"Love is Dangerous"は退廃的な雰囲気と甘い雰囲気が同居した印象のエモーショナルナンバー。こういうテンポを抑えた曲ほど、テクニカルなトラヴィスのドラムが生きてくる気がします。
"Fighting The Gravity"はプログレの雰囲気を意識した楽曲っぽいですね。凄いスペーシーでエクスペリメンタル。
"Even if She Falls"も前曲のような感じかな?と思ったら最後はやっぱりエモーショナルに締めてくれたBlinkは最高でやんす。この16ビートな感じは+44っぽい。


Wishing Well



全体的に夜をイメージさせる曲が多かったかも。弾けるポップ!って言うのでもなく、エモーショナルでロックな感じだったからそう思ったのかも。彼らのそういう部分を期待していた人は、ちょっと拍子抜けというか・・・ガッカリしたかも。
でも後期のサウンドや解散後のメンバーの楽曲を聞けば、もうあの感じは無いだろうな~と思っていた人が大半だと思うので、今作のサウンドに不満はあまりないんじゃないかと勝手に思ってます。まぁでも心のどっかで「もしかして・・・!」って言うのはありましたけどね(笑)


メロディは相変わらず素晴らしく、それを彩るアレンジも気持ちいい。3ピースの隙間を埋めるように、音圧を高めるようにカバーするシンセのアレンジもうざったさを感じないのは、やっぱり3人のプレイが肉体的に感じれるからなんですよね。
マークの愚直なベースラインがバンドの底を支え、トムのトーンの高いヴォーカルや掻き鳴らすギターは感情を揺さぶり、それらに変化を付け唯一無二なBlink182サウンドにしているトラヴィスのテクニカルなドラム。それらがCDの中で生き生きと跳ね回っているので、そういう機械的な要素を入れてもしっかりとパンクロックバンドとして感じれるんだと思います。

サウンド的にはパンクロックバンドとは言えない!という人も多いかと思いますが、新しいサウンドに向う姿勢や、常にキッズの側に寄り添い、支えになっている彼らの姿勢や楽曲は、間違いなく僕にとってはパンクバンドです。それにこれでもか!ってくらいあの日の青春を感じさせてくれます。パンクの明確な定義なんて僕には説明できないけれど、キッズの・・・何よりあの日の・・・そしてこれからの僕の心の支えになる彼らのサウンドはパンクなんだと言いたい!
・・・た・・・多分ね!異論は認めます!だってパンク好きは怖いんだもの!皆確固たる信念があるから!でもそれで良いんだと思います!皆が信じるパンクがあって当然だと思います!

MH 4.18.2011


アルバムの序盤も中盤も、そして終盤もぎっしり素晴らしい楽曲が詰まった名盤です!最初にプレイした時、アルバムの後半になるにつれて寂しさがこみ上げてくる程!
いや、まぁ評価しすぎじゃね?って人もいるんですが、熱狂的ファンの意見だと思って冷めた感じでレビューを見てもらえれば丁度良いと思います。


Up All Night





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