V.A. / Either/Or Sucks: A Tribute To Descendents (2012)



一言レビュー「このトリビュートを聴いて、如何にオリジナルが素晴らしいか実感しました」

Genre: Punk/Hardcore
For Fans of: Descendents.
Country: Pennsylvania, US.
Label: Either/Or Records

1. Caleb Lionheart - Anchor Grill
2. The Tired And True - I'm The One
3. Fisherking - Hope
4. Natural Disasters - This Place Sucks
5. Weak Teeth - M-16
6. Hard Daze - Rotting Out
7. Hospital Garden - I'm Not A Punk
8. Bike Tuff - When I Get Old
9. Nightmares For A Week - Silly Girl
10. Frank and Earnest - We
11. HisDayHasCome - I Won't Let Me
12. Crucial Dudes - Dry Spell
13. Call It Quits - Bikeage
14. We Are The Union - Thank You

Bandcamp

正直半分以上微妙でした。
勿論彼らが好きで仕方なくてカバーしてるのかもしれないし、そうでないのかもしれない。ライブでやる分には、若いバンドがDescendentsをカバーすることに「おぉ!」と嬉しい気持ちになる。ちゃんと若い世代へと受け継がれていくことに。ここに音源の質・・・というかカバーの出来は問題じゃなく、彼らのそのリスペクトする気持ちに感動するわけです。
ですが、音源として、トリビュートアルバムと銘打って作品をドロップすると話は別。どうしても辛い評価になってしまう。カバーの出来を見てしまうんですよね。

バンドのオリジナル音源を聴くと、どれも良いバンドで、「おぉ!格好良い!」と思えるバンドも多くいました。Caleb LionheartやCrucial Dudesとか好きですし。
でも、このトリビュートを聴いて、微妙なカバーしかなかったな・・・と思ってしまいました。変にコピーして自分たちらしさが無くなってたり、あるいは自分たちらしさ出したら更に微妙になっちゃったりとか。中には面白いのもありましたけど・・・でも恐らくですが、Descendentsファンも、このバンドのファンたちにもどっちにも余り得のないトリビュートアルバムかも。正直彼らからDescendents愛があまり伝わって来ませんでした。

あくまで僕の好みの問題ですので、勿論気に入る人もたくさんいると思いますけど。ただトリビュートを薦めるなら、"Homage"という95年にCoolidgeというレーベルからリリースされた作品をお薦めします。Teen IdolやBlack Train Jack、Bouncing Souls、Parasitesが参加してる聴き応えのある作品ですので是非(※勿論微妙なのもたくさんありますが)。こちらは購入しないといけませんが・・・そう考えるとフリーのアルバムに対し、ここまで否定的に評価するのもアレなんですよね。

ただ面白いなと思ったのが、選曲がSST時代のではなく、復活後の"Everything Sucks"以降の選曲が目立ちましたね。(14曲中9曲がEverything Sucks以降の曲)
そういう意味では中々聴けないカバーが聴けて良かったです。大体どのバンドもやる曲はSST時代の曲が多いですし。
そういうのもやはり若い世代だからなんでしょうね。確かに20代以前の人は"Everything Sucks"以前の彼らをリアルタイムで知らないわけですから。僕もそうですが、Descendentsって言うと、やはり"Everything Sucks"って感じですし。


このバンドは吹っ切れてて笑ってしまいました(笑)いや、これくらいやるべきですよね。気持ちの良いカバーです。


前述のように、"Cool To Be You"のような最近の作品のカバーは中々貴重ですし、結構良かったです。ただ・・・Cool To Be Youから選曲する上で、その曲かよ・・・とは思いましたけど。いや大好きですし、良い曲ですけど。他のバンドがカバーした同アルバムからの選曲、"Anchor Grill"もそうですし、この曲もそうですが、アルバムの中では余りDescendentsらしくない曲なんですよね。むしろそれ以外の曲だったら良かったのにと思ってしまいました。
でもだからこそ上述のように貴重で面白い選曲とも言えますけど。


凄く・・・普通です・・・。と言ったらアレですが、一番Descendents愛を感じました。マジで好きなんだなぁって思えるしっかりとしたカバー。でもちょこちょこ変えてて、そういう所で自分たちらしさを出しつつ、しっかりやり切るっていう姿勢が凄く好感が持てました。一番良いカバーでした。


このバンドも面白かったです。気に入るかは別として。エモコアカバーって感じでしょうか。


これもWe Are The Unionらしく、ホーンセクションが入ったカバーですね。原曲に忠実って感じで自分たちらしさを出してて良い感じです・・・だがそのギターソロだけは許さん(キリッ。あれ以上のフレーズは無いと思うのであそこだけは完コピして欲しかった・・・。
隠しトラックのインストが入ってるのにはニヤッとしてしまいましたけど・・・何でChiptune風?そこはホーン隊使えよとツッコんでしまいました。


結論としては、オリジナルが如何に素晴らしいかを実感しました。まぁ・・・でもトリビュートアルバムってそういうもんですよね。
でもそう考えるとAllの日本のバンドによるトリビュートとか、Big Drill Carのトリビュートとか良い作品だったんですね。オリジナルは勿論良いけれど、このカバーも凄く良いな・・・と思える曲が多いですし。特にAllのトリビュートなんか、ALL愛に満ち溢れまくってますよ。

It's gonna be ALLright Trailer

Descendentsトリビュートも日本人がやった方が上手くいったりして・・・
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