Howler / America Give Up (2012)



Rate: 8.0/10.0
Genre: Indie/Rock/Garage
For Fans of: The Strokes, The Drums, The Vaccines.
Country: Minnesota, US.
Label: Rough Trade.


01. Beach Sluts
02. Back To The Grave
03. This One’s Different
04. America
05. Too Much Blood
06. Wailing(Making Out)
07. Pythagorean Fearem
08. Told You Once
09. Back Of Your Neck
10. Free Drunk
11. Black Lagoon
12. Pale Skin※
13. Horrorshow※
※日本盤ボーナストラック

Official

Back Of Your Neck


The Strokes、The Libertinesの再来!!なんて言われている、Howlerの1stをれぶー。
ローファイで飾らないっていう、ストレートでポップなロックンロールが、そう評される一つの要因なのでしょうが、名門Rough Tradeからのリリースっていうのも、評価を上げていますよね。聴く前から。
"Beach Sluts"や"Black Lagoon"等を聴いてみると、ガレージロック特有のローファイサウンドや単音ギターフレーズ、気だるい感じに「がなる」歌い方は両者を想像させるのも分かります。でも敢えて言うならThe Libertinesってよりは、どちらかと言うと1stの時のThe DrumsとかThe Vaccinesの"If You Wanna"を彷彿とさせる、サーフサウンドが流れてきました。

それと中盤の曲辺りは、ニューウェーブ、あるいはシューゲイザーのような浮遊感・怪しさみたいなのも少し感じました。「Cocteau TwinsやThe Jesus and Mary Chainとかも好きでよく聴いていた」、という事もインタビューで言っていたので、それも彼らのバンドの血肉になっているのでしょうね。Joy Divisionとか好きな人も気に入るかも。だからって丸っきりポストパンクサウンド!ってわけじゃなく、しっかりポップなガレージロックンロールサウンドっていうのが人気の一つなのかも?

I Told You Once


ミネソタ州はミネアポリス出身って聞いたもんですから、もう少しルーツ色があっても面白いなぁとも思ったんですけどね。あるいはThe Replacementsのような80's Indie Rockを消化してたり。
まぁでも、そういう80年代のニューウェーブっぽさを消化してる感じなのも今人気のサウンドですし、そういうバンドは余り上に出てこれないんでしょうか・・・グスン。まぁどっちも好きなので余り問題ないですけど。

個人的には小粒感は否めない印象でしたが、人気が出るのも何となく納得も出来ます。所謂調度良い塩梅のサウンドなのでしょう。ガチガチのガレージロックは、ちょっと硬派過ぎるし、ギターポップバンドも甘過ぎるし、シューゲイザー/ノイズポップは何となく敷居が高いし・・・なんて人にとっては。まぁそういう人がたくさん居るのかは分かんないですけど。

Beach girls


どんどんジャンルレスになっていく音楽シーンの中で、こういうバンドが出て評価されるのも納得といった感じですね。色んなジャンルから影響を受けているサウンドは、そこから色んな方向性に掘り下げていけますしね、バンド側の音楽性も、聴き手の嗜好も。今はインターネットで古い音楽も新しい音楽も自由にチェックすることが出来ますし。彼らの好んで聴いていたシューゲイザーバンドを掘り下げてみたり・・・なんてこともある程度簡単に出来るわけです。
僕らにとっては過去の音楽は、"古い"音楽であると同時に、未だ聴いたことのない新しいサウンドでもあるんですよね。それをインターネットで情報を簡単に得ることが出来るようになったお陰で、過去の音楽が埃を被った古臭いものではなくなり、現行の音楽と並列の関係になっている気がします。現在のリバイバルムーブメントもそういったインターネットで過去の情報を得ることが簡単になった事が要因の一つなんじゃないかと勝手に思ってます。

そういったムーブメントの代表格にはまだ及ばない感じですが、これからどういった方向性に行くか面白いバンドでもあります。願わくば次作でコケないように・・・。






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