The Menzingers / On The Impossible Past (2012)



Rate: 9.0/10.0
Genre: Punk Rock/Alternative/Folk
For Fans of: Noise By Numbers, Red City Radio, The Gaslight Anthem.
Country: Pennsylvania, US.
Label: Epitaph
Official: http://themenzingers.tumblr.com/


01. Good Things
02. Burn After Writing
03. The Obituaries
04. Gates
05. Ava House
06. Sun Hotel
07. Sculptors and Vandals
08. Mexican Guitars
09. On The Impossible Past
10. Nice Things
11. Casey
12. I Can't Seem To Tell
13. Freedom Bridge
14. Great Apes And Shiny Stones

Gates


前作からUSパンクの老舗レーベルEpitaphへと移籍し、グッと知名度を上げた彼ら。元からのファンは元より、新たに獲得したファンも期待していた新作である今作。前作よりもやや落ち着いて、ちょっとカレッジ・ロックっぽさを出しながらも、パンクロックの無骨さみたいなのは残っていて・・・良い感じのアメリカンロックの土の匂いもするし、こういうパンクを待ってた!って人もいるかもってレベル。そこはかとなくシカゴ臭(あるいはニュージャージー?)を感じるメロディもイイネ!

Rough Melodic/Sad Melodicのようなガムシャラさとはまた違う、雑然としたパンクロックサウンドにFolk等のアメリカンルーツでしっかり深みを持たせて形作った感じ。こういうサウンドを聴くとアメリカの大地を強く感じさせるっていう事は、整合性や合理性等を抜きにしてそういう雑多性そのものがアメリカの音楽だと僕が感じているってことなのかしら。音楽的にも保守的ではないですよね。ジャンルに強く拘る印象なのは英国と日本って感じ。まああくまでイメージですので事実とはまた違うと思いますが。

Sculptors And Vandals


それはさておき、やはり彼らの音楽を聴くと強くアメリカを感じさせます。現在様々なフェスやライブに引っ張りだこな印象のThe Gaslight Anthemもまたアメリカ!って感じのロック、パンクを鳴らしています。彼らのようにThe Menzingersもアメリカで多くの人に受け入れられるのも時間の問題?なんて。Epitaphの御威光は未だまだ健在のようですし、人気が出て日本にも彼らを呼ぶ声が増えて欲しいですね。

ファンというのはやっかいなもので、何かといちゃもんつけるように自分の好きな音楽と結びつけがちなのですが・・・僕もご多分にもれず。彼らはThe Replacementsに影響受けてるんじゃないかと!(笑)まあ冗談はさておき、そういった80's College RockのようなIndie Punk Rockのエモーションやギターフレーズを感じさせますね。物凄くタイトなわけではないけれど、グチャグチャなわけでもない。何となく緩くもパンクロックとしての骨は感じさせるのが良いですね。

Nice Things


今作の評価に関して8.9にするか9.0以上にするかずっと考えてたんですが、ふとしたタイミングで最後の曲"Freedom Bridge"を聴いた時に、今回の評価に決めました。何て言うかこの曲を聴くと、「このバンドは大丈夫だ、信じても良い」と言い様のない安心感と信頼感が湧いてきます。根拠もないけれど・・・いや、根拠はありましたね。こんな良い曲、良い作品を作れるって事が根拠だと思います。そしてそれを強く感じさせてくれた名曲"Freedom Bridge"は、次作に期待感を持たせくれる良い位置に収録したバンドの勝ちですね。

Freedom Bridge





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