Rise Against / The Black Market (2014)




Rate: 8.7/10.0
Genre: Alternative/Punk/Rock 
For Fans of: Foo Fighters, Strike Anywhere, Nations Afire.
Country: Chicago, US.
Label: DGC, Interscope.
Link: Official






Foo FightersのAustralia TourにSpecial Guestとして参加したり、Billboard 200に初登場3位だったりと「名実共にアメリカを代表するパンクバンドになりました」…なんて言い回しを一体何作前から使っているでしょうか。相変わらずBill Stevensonがプロデュースってのにも安心感を覚えますね。そんなRise Againstの7thをさっくりレビュー。

The Eco-Terrorist In Me


よりモダンなRockバンドとしての音は鳴らしているものの、スケール感のあるスタジアムロックバンドになっているってわけでもない。疾走感やアグレッシブさはあるけれど、丁寧なプレイや音作りやがなり過ぎない歌いまわしが安定感を思わせ、悪く言えば粗雑に駆け抜けるような攻撃性が薄れてメロディアスに感じさせるのかしら。今作のように力み過ぎずに歌い回す様は、より男らしい艶っぽさを感じられるし、そのメロディも更に魅力的に。
とは言え、"The Eco-Terrorist In Me"みたいに感情を抑えずに叫びながら駆け抜ける曲は、流石と唸る程に格好良いですし、やはりもっと激しい彼らを体感したいと思ってしまう部分もありますけどね。むしろ彼らが「そういう曲」をまだアルバムに入れるスタンスである事を喜んだ方が良いかも。

Tragedy+Time


"I Don’t Want To Be Here Anymore"や"The Black Market"の速度と強弱を効かせた展開力は流石だと思うし、"Tragedy+Time"は"Paper Wings"ばりの青臭さとキャッチーさを兼ね備えたメロディックパンクソング、ドライブ感のあるリフとノリで聴き手を引っ張る"A Beautiful Indifference"もあります。そして名曲"Swing Life Away"を彷彿とさせるAcouticナンバー"People Live Here"や、"Methadone"の聴かせるメロディラインは今作屈指にツボだし、上述の"The Eco-Terrorist In Me"や、Chorusパートまでしっかりとファストに駆け抜けてくれる"Awake Too Long"のような曲もあります。
"Appeal to Reason ('08)"以降のZach Blairが加入した現体制で最もバランスの良い作品だと思います。それを良い作品とするかは、彼らの何処に重きを置いて聴いているかによって別れると思いますけど。僕個人としては一聴した感じで琴線に触れる楽曲が幾つもあったし、更に聴いていきたいと思える作品ですし、もっと好きになると思います。そういう意味でZach加入後で一番の作品かと。

The Black Market


一時期Rise Againstを何となく離れていた人も、久しぶりにチェックしても良いんじゃないかしら?とオススメ出来る作品です。まあ正直ピンと来てない曲もありましたし、ファストで勢いのある曲にぐっと来た僕としては、やっぱり彼らにはMelodicなHardcoreをずっとプレイしてほしいなあと確信出来た作品でした。

Heaven Knows (from "Revolutions per Minute", '03)


Tracklist

1. The Great Die-Off
2. I Don’t Want To Be Here Anymore
3. Tragedy+Time
4. The Black Market
5. The Eco-Terrorist In Me
6. Sudden Life
7. A Beautiful Indifference
8. Methadone
9. Zero Visibility
10. Awake Too Long
11. People Live Here
12. Bridges
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