Beach Slang / Who Would Ever Want Anything So Broken? (2014)




Rate: 9.3/10.0
Genre: Alternative/Indie Rock/Punk
For Fans of: Goo Goo Dolls, Jawbreaker, Japandroids. 
Country: Philadelphia, US.
Label: Dead Broke Records/Tiny Engines.
Link: facebook
Stream: Bandcamp (Name Your Price)





所謂中期〜後期のThe ReplacementsのIndie/College Rock感にHusker Duのキャッチーさと疾走感のあるPunkサウンドに影響を受けたのがGoo Goo Dollsだと思うのだけれど、このBeach Slangは更にIndie Emo…あるいはGuitarpopなキラキラ感と瑞々しさをも持ち合わせていて、ノイジーでキャッチーなShoegaze的空気感をも持つバンドなのです。彼らの繊細かつがむしゃらなギターサウンドはEmo好きな人たちの琴線に触れる部分があるだろうし、The ReplacementsやHusker Duフォロワーの多いUKを中心とした欧州メロディックバンド好きなんかも反応しちゃうはず。日本のフェスにも出演経験のあるJapandroidsなんかを個人的に彷彿とさせる部分もあったりして、日本でもファンを獲得出来そうな匂いはありそうなんですが…
更に更に、マスタリングにはDescendents/AllのStephen Egertonが関わっているそうですよ!当ブログとしてはThe Replacements、Descendentsのキーワードが並ぶこのバンドは外せないわけです。



1曲目の"Filthy Luck"から、The Replacementsフォロワーサウンド…Goo Goo Dollsや、最近だとSharks(UKの…解散しちゃいましたけど)やFailure's Unionとか…が好きな人が思わず立ち上がってしまうようなサウンドが流れてきます。特にCHORUSパートのJohn Rzeznik(Goo Goo Dolls)的節回しには個人的に悶絶してしまいました。Goo Goo Dollsファンはマストな感じです。
かき鳴らすギターは"Kids"で加速し、よりパンキッシュに力強さを見せ、続く"Get Lost"ではミドルテンポに「そうそうこういう曲も無きゃね」と80's〜90's US Indie/College Rock的「枯れ」を聴かせてくれます。
そして個人的ベストトラック"Punk Or Lust"で今作を締めてくれます。この曲疾走感とギターのコード感が堪らなく好きなんです。Bob Mould(Husker Du/Sugar)とかが歌っててもおかしくないメロディセンスの良さにも脱帽です。



近年Alternative/Grungeへの傾倒が多く見られる海外Indie Punkシーンですが、このバンドのPunkのアティチュードを強烈に根底に宿しながらIndie/Alternativeサウンドを鳴らしている様を見ていると、そういった近年のシーンの変遷にネガティブなイメージを持つ事なんか無いじゃないかと改めて感じました。どんなサウンドを鳴らしていようが、どんなスタイルだろうが、その奥底に眠る気持ち、そしてその在り方が各々の信じるPunk Rockである限り、それを体現している限り、その音は、その姿はPunk Rockを信じる僕らの胸を震わすはずでしょうから。Punk or Lustのライブ動画を見てそれを強く感じました。素晴らしい。

Punk or Lust


Tracklist

01. Filthy Luck
02. Kids
03. Get Lost
04. Punk Or Lus



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